統合失調症と向き合う

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榎田伸也さん
榎田伸也さん
(えのきだ・しんや)
35歳、男性。22歳のときに発病し、2000年、26歳のときから2年間、入院を体験する。現在は2週間に1回通院。地域活動支援センター「ふらっと」を活用しながら、詩の創作他さまざまな活動に意欲的に取り組んでいる。両親、妹との4人家族。
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12自分を支えているもの
●詩の創作

「詩ですね。書き始めたきっかけなんですけども、退院した次の年ぐらいから、先ほど言ったステージ発表で詩の朗読の機会があった。で、記憶ができるだけリアル、鮮明なうちに、症状のことと入院生活のことを書き留めておきたいと、もう、手が止まらなかったというのかな、無性に書いていた。それで、詩集というか、詩の創作を続け始めた。もう6年ぐらいになりますけどね。今、4冊の詩集を発行して販売しております。

私にとって詩というものは、かけがえのない、生きがいというか、自分を助けてくれる、支えてくれる大切な存在です。

考えて書くということはほとんどないです。ふっとした瞬間、辛いなあと思った瞬間、電車に乗っているとき、電車を待っているほんの3分間に、走り書きをして、『ふらっと』(施設)に行って、パパーっと(パソコンに)打つ。思いつきで、ダーッと書いてしまうということが多いですね。」

→榎田さんの詩はこちらをクリック

●出会えて良かった人

「この人に出会えて良かった…、やっぱり今の主治医ですね。一番僕が修羅場というか、調子がいっちばんひどかったときから診てきているので、もう9年経つんですけど。その先生も、結構、なんて言うのかな…、自然体というか、温かく、しかもおおらかに見ているんだけど、ポイントはずばり突いているんですよね。僕のことをよく知っているわけですよ。そういう先生に出会えたことが、とても嬉しいですね。

例えば、薬がちょっときついんだけど、もっと少なくしてくれませんかねということも、気軽に言えるし、最近『ふらっと』でこんなことがありましたとか、こういう人とこういう人と、ちょっともめて大変なんです、とかね。そういう身近な話を気楽にできるという点では、非常に気さくな仲というか、そんな感じですね。」

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