統合失調症と向き合う

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森 実恵さん
森 実恵さん
(もり みえ)
33歳の時(結婚し、子どもが2人)に幻覚などの症状が出たことで心療内科を受診し、その後、病院を変え精神科に通院。34歳の時に1回入院経験がある。病気がきっかけで本を出版することになり、現在数冊の著書がある。作家活動の他、講演を依頼されたり、週に1回、職業リハビリテーションセンターで講義をしている。病気が原因で離婚し、現在は母親、娘、妹と同居。
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14医療に望むこと
Q.医療者や医療体制についてメッセージがあれば

「やっぱり日本の精神科医療は長期入院が多いですし、なかなか退院できないという事情があるのですけれども、そういう中で、できたら入院期間を短くしてしまって、地域移行につなげていくように、そして地域で支援していただくということが、これからの時代には求められているニーズなのではないかなと思います。」

Q.森さんが考える良い病院のポイントは?

「まず、受付の雰囲気とか待合室の雰囲気とかは、けっこう第一印象で大事かなと思うのですね。と言うのは、精神の病気というのは1年ぐらい通って終わりというのではなくて、かなり長期にわたってずうっと通い続けなくてはならないので、病院に入った時に、ぱっと『なんか嫌な感じがする』とか、そういう場所であれば長く待つのも苦痛になります。ですから待合室の雰囲気が明るいとか、自分の好きな読み物が置いてあるとか、感じのいいヒーリング音楽が流れているとか、そういう所は、はじめて行ったクリニックでもチェックできるところではないかなと思います。

中に入って観察するポイントとしては、看護師さんなどが、例えば普通に廊下を歩いてこられても患者さんに気軽に声をかけていらっしゃるかとか。冷たくサッサッサッサッと通り過ぎていってしまう病院というのは、あまり良くなくて、自分の仕事の最中でも、ちょっと呼び止められたら立ち止まって、患者さんと雑談をしたりしているような病院は、わりと良い病院ではないかと、私は判断しています。」

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