統合失調症と向き合う

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森 実恵さん
森 実恵さん
(もり みえ)
33歳の時(結婚し、子どもが2人)に幻覚などの症状が出たことで心療内科を受診し、その後、病院を変え精神科に通院。34歳の時に1回入院経験がある。病気がきっかけで本を出版することになり、現在数冊の著書がある。作家活動の他、講演を依頼されたり、週に1回、職業リハビリテーションセンターで講義をしている。病気が原因で離婚し、現在は母親、娘、妹と同居。
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4病気による生活の変化
Q.病気によって生活は変わりましたか

「発病してから、一応、主婦業もしていましたし、半年ぐらい英会話の講師もしていた時期がありました。ただ、病気がひどくなったので、辞めてしまったのですが。その頃まだ子どもも小さかったので、育児もたいへんでしたし、自分ではどんなふうにやり繰りをしていたのか、今、はっきり思い出せないですねぇ。

今でもまだやっぱり体力が続かないとか、疲れやすいとか、そういう症状はあるので、例えば家事をするにしても、細切れの時間でしかできないとか、1時間ぐらい夕食の準備をしたら、そのあと1時間ぐらい休まないと次の家事ができないということはあります。今現在働いてはいるのですが、いずれも短時間就労で、1回2〜3時間の仕事を、週に3、4回かけもちでしている状態です。」

Q.現在飲んでいる薬を教えてください

「今は、ベゲタミンBという薬を、就寝前に1錠だけ飲んでいます。それだけです。

(症状は)まったくないとは言えないのですが、なんとなく自分の心の声が聞こえてくるような感じがするという症状は若干残っています。ただ急性期にあったようなはっきりした他者の声という感じで、自分を支配してくるような聞こえ方は、今現在はありません。」

ベゲタミンB:クロルプロマジン塩酸塩、プロメタジン塩酸塩、フェノバルビタールの配合剤。

Q.あればいいなと思うサービスは?

「そうですね、チカツ(地域活動支援センター)とかに通所されている方というのは、かなり病気が治ってこられて、状態の安定している方に限られてくると思うのです。ですから、訪問看護ですか、アウトリーチと言うのか、向こう(医療側)から来てくれるサービスが、精神病の方にあれば良いのではないかなと思います。」

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