統合失調症と向き合う

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Y.Y.さん
Y.Y.さん
1990年(平成2年)生まれの24歳(収録時)の大学1年生。高校3年生で体調を崩し、精神科を受診する。2つ目の通院先にあるデイケアに通いながら受験勉強をし、2014年に大学に入学。福祉関係の学部にて勉学中で、社会福祉士や精神保健福祉士の資格取得を目指している。入院の経験はない。両親との3人暮らし。
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2精神科受診の経緯
Q.精神科を受診しようと思った時に出た症状を教えてください

「高校3年生の2学期に、学校を休むようになってしまいました。というのは、被害妄想のような症状が強く出て、悲観的になってしまい、死にたくなったりして学校に行けるような状態ではなくなってしまいました。

例えば、通学途中に電車に乗っている時でも、周りが自分のことを笑っているように思う時もありましたし、周りが敵に見えたりしてしまうようなこともありました。」

Q.被害妄想が出る前に体調を崩す兆候はありましたか

「当時は深夜まで起きていることも結構多かったので、生活のリズムが割と崩れていましたね。夜更かしもあったし。僕の場合は睡眠障害みたいなものは、あまりないのですけど、まったくないわけでもなく、例えば、夜3時とか4時くらいまで眠れない日が、今は減りましたけど、今年の初めくらいまではひと月に1回ぐらいのペースで来ることはありました。」

Q.学校を休んでいる時はどのように過ごしていたのでしょうか

「一日中家でごろごろしたりテレビを見たり、ゲームをしたり、閉じこもりがちではあったのですが、本屋に行ったり図書館に行ったりということは、時々ありました。週1か2週間に1回くらいのペースで学校へは保健室登校のような形で、職員室にだけ顔を出すみたいな状態でした。」

Q.受診のきっかけを教えてください

「(その状態が)だいたい2か月か3か月ぐらいは続いたのですが、高校3年生ということもあって、学校からは卒業するためにはやはり診断書のようなものが必要で、今の状態を事務的に客観的に把握したいとのことで病院への受診を担任の先生に勧められて、それが直接のきっかけでした。

精神科・心療内科のような個人のクリニックに、初めは受診しました。最初は、診断書はいただいたのですが、診断名が“自律神経失調症”とのことでした。」

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