統合失調症と向き合う

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渡邉康造さん
渡邉康造さん
(わたなべ こうぞう)
1964年(昭和39年)生まれ、49歳(収録時)。18歳(高校時)で精神科を受診する。何度かの入院を体験。現在は、地域生活支援センターなど地域の社会資源を利用しながら毎日を送っている。身体に障害を持つ方へのボランティア活動も行っている。3人きょうだいで、現在は母親と同居。
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2高校3年生:精神科を受診
Q.精神科を受診しようと思われた時に出た症状は?

「精神科に始めてかかったのは18歳で(すが)、でもそれ以前の小学5年とかもね、神経症的な症状があったと考えているのですけど。

僕は、高校時代、受験校だったもので、担任の先生が熱烈な指導者で、それについていくのがやっとでした。共通一次とか、私立大学の大学受験をしたあとですね、その前もかなぁ…、高校3年の半ば頃にちょっと妄語というかおかしい発言をして、そのへんから卒業式もちょっと出席はしたのですが、最後まで卒業式に立つことができなくて、保健室に行って、それから賞状(卒業証書)をもらった記憶があるのです。

おかしい発言をしたことによって、周りの人が、(僕が)精神的な病だろうと思われたのでしょうね。だから、社会科のカウンセリングの先生から『病院に行きなさい』と言われて、病院に通い始めたのです。

初めは一人で行きましたね。昭和56、57年(1981年、1982年)の時だから、ちょっとやっぱり精神科って嫌なところだなあという印象がありました。」

Q.初診時のことを憶えていますか

「検査とかはなくて、問診でした。卒業した時の通知表をドクターに見せました。ちょっと国語の成績が悪かったもので……、100点満点の13点、そんなことで、『ふむ?』と(医師から)見られたのかなと思って……。

(病気についての説明は)ないですね、最初のうちは。(投薬)も、記憶にないですけど。18(歳)の時、(薬を)飲んでいたかなぁ……、飲んでいましたね。」

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