統合失調症と向き合う

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A.T.さん
吉田誠司さん
(よしだ せいじ)
1979年(昭和54年)生まれの34歳(収録当時)。高校生の頃から周囲への違和感があり、大学生の時に症状が出たため精神科医のいる大学の保健管理センターに相談すると共に通院。大学院に進み、卒業。現在は非常勤で精神障害を持つ方の相談員として働いている。月に17日、1日約8時間勤務。社会福祉士・精神保健福祉士の資格を持ち、その他に身体障害者の車椅子バスケットボールの審判員の資格も持ち、年に10回ほど大会で審判員を務めているほか、自身も練習に参加している。大学生時から親元を離れて一人暮らし。
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8日常生活
Q.デイケアなどへ通ったことは?

「前にそういうのは勧められたことはあるのですけど。ちょっとまあ、その時働いてもいたので、行く時間もなくて、結局行かなかったですね。」

Q.地域活動支援センターなどに通ったことはありますか

「時々、地活(地域活動支援センター)のほうにも行かせてもらうのですけども。一応仕事もしているからなかなか行く暇もなくてということもあるんですけども、まったく行っていないわけじゃないので…。向こうでいろいろスタッフの人と話をしたりとかもしていますし、今後のことについても話したりしますので、そういうのでまったく利用していないわけではないですね。

地域活動支援センター:地域で生活していくうえで生じる問題、相談などに対応する機関。ほかの機関とも連携しており、社会資源(福祉サービス)の紹介や住宅、職業、生活支援サービスなどの情報が得られる。障害者自立支援法に基づき2006年10月から制度化された。

Q.インタビューしているこの場所はよく知っているのですか

「ここで車椅子バスケットボールの練習をやっているので、よく知っているのです。

私は、審判員の資格を持っているので、やっているのですけども。車椅子のほうですね。日本連盟の公認を受ける審査があるので、その九州ブロックの公認はブロック公認(JWBF;日本車椅子バスケットボール連盟)審判なのですけども、それを持っているのですね。」

Q.審判員の資格を取るきっかけは?

「元々ですね、大学生の時に、(受診している)その精神科で、精神病者と知り合ってですね、ボランティア(を)手伝ってくれないかと言われて、それでボランティアで行くようになったのですよね。

そこでボランティアをやっていたのだけど、何をしようかと思ってですね。ただコーチといってもバスケットボールの経験がないので、指導の仕方がよく分からなかったので、一緒にやるなら審判しかないのかなと思って、審判の練習をして、公認まで取ったのですけども。

筆記(試験)も1回受けました、ルールのですね。実技は、ノーワッペンで(ホイッスルを)吹かせてもらって、練習したりして。で、査定を受けて、点数つけてもらって、ワッペン(を)もらったのですけどね(ワッペンは審判員の資格を指す)。」

Q.車椅子バスケットの試合は年に何回あるのですか

「そうですね、結構、普通の車椅子バスケットボールと、もっと重度の人がやるツインバスケットボール**の両方の審判(を)持っているので、結構、大会は、九州あちこち行っていますね。年に10回ぐらいですかね、大会は2つ合わせて。」

**収録後、九州ブロック公認からJWTBF(日本車椅子ツインバスケットボール連盟)の日本公認審判に昇格した。

Q.審判員をしていていかがですか

「そうですね、やっぱりいい気分転換になるので、続けられていますけども。審判する時に集中しているので、他のいらないこと(を)考えなくて済むということですかね。やっぱね。

まあ、特に車椅子だからどうっていう思いはないのですけども、まあ一緒に過ごすことができる仲間もできるということで続けていますね。」

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(写真提供:杉尾 優氏)

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