統合失調症と向き合う

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渥美正明さん
渥美正明さん
(あつみ・まさあき)
44歳、男性。16歳から引きこもりになり、23歳で統合失調症と診断された。2回の入院を体験し、現在は、服薬とデイケアなどで入院することなく症状が安定している。地域活性化のボランティア活動に参加している。母親、妹と3人暮らし。
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2診断までの経緯
●16歳で引きこもりになる

「16歳のときはまだ母も気づかなかったみたいで。ただ家に、部屋の中にいたっきりになっていたような状態だったんですけど。16歳から学校行っても途中で、駅まで行ったと思ってもすぐ引き返して帰ってきちゃうことが常にあったというか。そういった面で、父と相談して保健所にちょっと相談に行ってみようという形で。22歳までですか、そのう、わからずに。

実は薬局から安定剤を買ってきて4年間か6年間飲み続けて、普通の薬局さんで売っている安定剤のビンを発見されちゃったんですよね、家族に。正明が飲んでるこの薬、精神安定剤じゃないか、精神のほうのあれ(薬)じゃないかという形で保健所さんに相談に行かせていただいて。」

●引きこもっているときの症状

「やっぱり自分の死を考えちゃったり、そういった症状でしょうね。(幻聴など)そういうことはなかったんですけど。

不登校になる前はやっぱしいじめですよね。いじめでもいじめられてばっかしいるとストレスがかかってきちゃうわけですよね今度。手を挙げられる人がいなくなるわけですから、すると自分で自分を駆け込んじゃう面ってあるじゃないですか、誰でも。そういった形ですね。」

●保健所に相談

「地域の保健所さんの方に、例えば心療的なお医者さんとか各地域に2人か3人はだいたいお見えになりますよね。で、今ちょっと具合が悪いんだけどという形で、『先生、どこか良い病院があったら紹介していただきたいんですけど』と言ったときに、保健所の先生が、『良い病院があるから紹介してやろうか』という形で、現在の医療機関に紹介状を書いていただきました。平成元年に発病しまして。」

●精神科外来を受診

「私が23歳のときですね。外来に行ったときに、大きい病院、医療機関に。すぐもう入院です、即入院です。外来に着いたときに、診察後、病棟に通していただいたときに、自分の寝場所を見て、遠くから見ていた大きい医療機関の病室の前に立たせていただいたときに、小さく感じまして、病室がね。そういった形で入院してました。

8年間で入退院を2度しまして。やっぱり薬、服薬が合わないとかがあって、入院を2回繰り返しまして、現在に至る医療機関に通わしていただいています。

(入院時は)安定剤をまず1週間1錠、朝昼晩1錠ずつ飲まされて。どうしても不安定になるときってだいたい専門家の医師の先生になるとわかるじゃないですか、私、素人ではわからない面ってあるじゃないですか。そういった形で、先生が『精神分裂病(統合失調症)ですよ』と。CTの検査とかカウンセリングの検査とかいろんな形で、今、検査できるような医療体制になってると思うんですよね。すぐ入院したときに、1週間2週間検査結果が出るまで(期間があ)って、そのあとに精神分裂病ですよって告知されました。」

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