統合失調症と向き合う

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鈴木里奈さん
鈴木里奈さん
(すずき りな)
1990年生まれの26歳(収録当時)。中学3年生で眠れなくなり、高校1年生の時に嫌われている、悪口を言われているなどの症状が出た。校医のクリニックを受診。その後、総合病院の精神科を受診し、現在も通院中。3回の入院体験があり、退院後、グループホームで暮らし、現在は一人暮らしをしている。ファッション系の専門学校で勉強中。
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12メッセージ
Q.同じ病の方へメッセージをお願いします

「自分は本当に、25〜26歳の時の自分というのが想像つかなくて。17〜18歳の時があまりにも辛すぎて、その日生きるのに精一杯だったのですけど。やはり25〜26歳になっていちばん良かったなと思うのが、17〜18歳の時は良いことがあると、また悪いことが次に起こるのではないかとか、今幸せだと、次の瞬間不幸になっているのではないかとか思うのですけど、最近、どん底に落ちても、言い方は悪いのですけど、そのどん底を楽しめるようになったのが、良かったなと思います。

いや、辛い時もあるし……。やはり人間関係が辛いことはあります。学校なので、苦手な人とか、自分は苦手な人とかあんまりいないのですけど、やはり嫌われてしまったりすることもあって。でも、たぶん17〜18歳の時に、今、自分がすごく嫌われているのではないかという気持ちが強かったと思うのですけど、今は、『あ、そっか、嫌いになるぐらい自分に興味を持ってくれているのか、ありがたいな』みたいな、いろんな見方ができるようになっていて……。

でもまだ自分は25〜26歳なので、たぶんもうちょっと頑張って生き延びれば、もっと楽になるのではないかなと。17〜18歳の時は、『これから何十年も生きたら辛いことあと何回あるんだろうみたいな、あと何十回辛い思いをして生きていかなきゃいけないんだろう』と思ったのですけど。25〜26歳になって、たぶん30歳・40歳になったら、今よりももっといい人生を歩めているのではないかなという過信みたいな(笑)ものがあるので、今は歳を取るのが楽しみです。」

Q.ご家族へメッセージをお願いします

「人によって違うと思うのですけど、自分の場合はどうしてもらいたいかなというと、とにかく放っておいてもらいたいというか。自分でちゃんと選択してやって、その代わり、親ではなくて自分が責任を取るから、みたいなうまい感じに責任を子どもに持たせてほしいというか……。

今はそう思うのですけど、たぶんもし親に決めてもらって、親にたしかに相談はしたいのですけど、やはり最後に決めるのは自分でなければいけないなと思うのは、親に聞いて、親が言うのをそのまま受けて、自分も、あ、そうだな、親の言う通りだなと思ってやれば、たぶん親を責めないと思うのですけど、自分は元々美大に行きたかったのが、親に美大はダメだと言われて、で、病気になって、結局すごく親に対して怒ってしまって。

でも、親が決めたことだったらいくらでも言い訳ができるというか、いくらでも親を責められるし、いくらでも親のせいにできるし、自分は何もリスクを伴っていないから。でもそれっていいのかなと思って。たぶん親が決めて、親に期待して、それがダメだったらすごく自分の中で傷つくと思うのですけど、自分が納得した決断で失敗してしまったら、たぶん納得いくというか、自分も責めないと思うし、自分がした選択だからと思えるのではないかなと思います。」

Q.医療従事者や医療体制に要望はありますか

「今、すごく満足していて。本当に医療従事者の方のお陰で、今、自分があるので。やはりいろいろ自分が辛いのを見ていて、医療従事者の方が泣いてしまったこともあったり、すごくいろんな心温まるエピソードがあるので。怒ることもいっぱいあるのですけど、でも人間なので、今は、本当に『先生、嫌だ』という時もあったけど、今は普通に感謝しています。」

Q.インタビューにご協力くださった訳を教えてください

「自分は、結構いろいろメディアというか、雑誌に出させてもらったりしているので、『あ、この子目立つのが好きな子なんだな』と思われると思うのですよ、友達とかにそういう話をしたら。でも、やはりそういうものに出たり、そういうイベントに出たりすることで、人と関われるのが嬉しくて……。

元々自分は結構引っ込み思案だったので、本当は話したいのに飲み込んでしまったり、出ていきたいのに、出ていきたいという言葉が言えなかったり。だからもし親に美大に行きたいともっとしっかり言えていれば、行けたかもしれないのに、期待されているのかなとか思って飲み込んでしまったり。いろいろ自分の中で人と関わりたいのに避けてしまってきて……。

で、病気になったことで、たぶん引きこもってしまう方が多いと思うのですけど、自分は病気になったからこそ、いろんな人ともっと関わりたいなと思って。今まで関わってこなかった分。結構雑誌とかに出ると、その編集の方と仲良くなれて。で、『今度こんなことやるんだけど来ない?』と言ってもらえたりする。やはり、いちばん今回の撮影に参加したいなと思えたのも、それによってまた人と関われる、もっと人と関われる自分でありたいなということで、参加(協力)したいなと思いました。」

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