統合失調症と向き合う

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小沢亜季さん
小沢亜季さん
(おざわ あき)
1976年(昭和51年)生まれ、36歳(収録時)。20代前半に眠れない、食べられないなどの症状が出たことで心療内科を受診するが、症状が悪化し、3年後に精神科を受診。発症前には夫が自死するという体験がある。現在は再婚し、収録直前、障害をオープンにして一般企業で1日4時間週5日の仕事に就いた。
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2精神科受診の経緯
Q.精神科を受診しようと思われた時に出た症状は?

「20代の前半ぐらいから、眠れない、食べられないということで、近くの心療内科にかかっていたのですが、精神科にかかる時には、だんだんその症状がひどくなるのと共に、誰かに何かをさせられているとか操られているような症状が出てきて、それが怖くてリストカットをするようになってしまいました。

それを先生に話したところ、もう心療内科では診ることができないからということで、精神科を受診するようになりました。(心療内科受診後)3年ぐらいですね。(精神科病院は)その心療内科の先生の紹介で、紹介状をいただいて行ったので、自分からは特別選んでいないです。」

Q.精神科を受診した時に受けた検査や治療は?

「心理テストみたいなものをやって、統合失調症の傾向があるということで、すぐ投薬され、通院治療を開始しました。その中で、ちょっと状態が悪くなった時がありまして、ひと月ぐらい入院したことがあったのですが、今までほぼ通院と投薬で来ています。

(薬は)抗精神(病)薬だと思うのですが、私の場合、副作用がすごくたくさん出たことで、何種類も薬を変えられていた関係で、最初どの薬から飲んでいたかは分からないのですが、今、だいたい精神科で出される薬を見ると、たいがい聞いたことがあるので、1回は(それらを)服用したことがあるのではないかなと思います。」

Q.どのような副作用が出たのでしょうか

「だるさとか喉の渇きとか体重増加ですね。」

Q.ご自身で病気について調べたことはありますか

「統合失調症という診断をもらった時に、周りにそういう病名の人、精神科にかかっている人がいなかったもので、本屋さんに行って、統合失調症という名前がついている本を片っ端から買って読んだり、インターネットで検索したりして、自分なりに情報は集めました。」

Q.統合失調症について調べた時、どのように思われましたか

「最初に思ったのは、『まあ、人生終わったな』というと変ですけど、自分では、もう希望みたいなものは、まったく見えなかったですね。」

Q.病気について主治医からはどのように説明されましたか

「(医師からは)統合失調症の中でも、私の症状は比較的軽いから、社会生活もいずれはできるようになるであろうというのが、早い頃の先生の診療の結果で、(説明は)それだけでしたね。」

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