統合失調症と向き合う

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薄羽正明さん
薄羽正明さん
(うすば まさあき)
1967年(昭和42年)の43歳(収録時)。両親と同居。大学卒業後、就職したが、23歳の時に発病。症状により退職、再就職を繰り返す。現在は、就労支援サービスを受けながら、就職活動を続けている。
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2精神科受診の経緯
Q.精神科を受診するまでの経緯を教えてください

「私は、フレッシュマンの時に、東北地方に赴任させられまして、そこで生活していたのですけれども、営業部門に回されまして、1つの理由としましては、営業のノルマが達成できなかったということが、大きな苦になりまして、それも引き金となって、だんだんだんだん社内で孤立していくようになりましたので、それがいけなかったと思います。

だんだんだんだんネガティブになって、『自分はもう生きている価値がない人間なんだ』というふうに思い込んでしまいまして、 “うつ”に近い状態だったと思います。(それは)23歳です。正月休みに家に帰ったんですけど、それから会社に行かないで、会社の寮にずっと引きこもり状態になりまして、それが3か月続きました。

最終的には、会社を辞める手続きを済ませに東北に行ったのですけども、それから帰ってきたあと、(症状が)だんだんひどくなりまして、とうとう我慢しきれなくなりまして、自分のほうから両親に、『精神科を受診したい』と申し出ました。その時両親は、ものすごく嘆き悲しんで、特に父はひどかったと思います。やはり、地元の国立病院がいいんじゃないかというので受診したのですけども、そこは外部から先生が来ていまして、最終的には、その先生の勤め先であるO病院に入院することになりました。(精神科)専門です。」

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