統合失調症と向き合う

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辰村泰治さん
三浦紀代子さん
(みうら きよこ)
昭和29年(1954年)生まれ、57歳。辛い結婚生活などを経験し、23歳の時に症状が出て精神科を受診。38歳から7年間入院し、現在は、アパートで一人暮らしをしている。週5日作業所のリサイクルショップに勤務。同居はしていないが、息子1人と娘1人がいる。
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5現在の通院、治療について
Q.現在飲んでいる薬は?

「(通院は)今年から5週間にいっぺんになりました。薬を飲んでいるおかげで、所かまわずに泣くということはなくなりました。

今飲んでいる薬は、ルーラン、タスモリン、セレナミン2mg、アムロジンが5mg飲んでいます。その他に、胃薬のマーズレンを飲んでいます。頓服として、ツクシA・M剤が出ています。これは、お腹が痛くなった時に飲む薬です。で、去年息子のことでちょっと悩み事があって、涙の出る症状が出てきたので、頓服としてレキソタンを2錠出してもらっています。でも飲まないで乗り越えました。」

ルーラン(塩酸ペロスピロン水和物):非定型抗精神病薬
タスモリン(ビペリデン):パーキンソン症状治療薬
セレナミン2mg(ジアゼパム):抗不安薬
アムロジン5mg(アムロジピンベシル酸塩):高血圧・狭心症治療薬
マーズレン(アズレンスルホン酸ナトリウム水和物、L-グルタミン):胃炎・潰瘍治療剤
ツクシA・M剤:健胃消化剤
レキソタン(ブロマゼパム):抗不安薬

Q.薬の副作用はありますか

「直射日光とかを浴びると疲れやすいとか、顔が真っ赤になるとか、そういうのがあります。飲んでいる薬は、赤外線(紫外線)に弱いので、帽子をかぶるか傘を差すかしてくださいとは(医師は)言っていますけれども、一応傘は持って歩いて、差しています。

あとは喉が乾きやすいとか、手とか唇が震えるという症状があります。あのう、唇がピクピクするのが激しくなって、金魚が水を飲むような格好みたいになっちゃってたいへんだった時がありました。実は唇がピクピク動くのは気になって、先生に言って薬を減らしてもらったんですけども、症状がひどくなったので、自分から頼んで、元の薬に戻してもらいました。」

Q.自分の病気が統合失調症であると知ったのはいつですか

「今度の(障害者)自律支援法の改正の時に、先生の書いた診断書に『統合失調症』と書いて、書類を渡してくれたので、それで初めて知りました。その前は書いていた時とか言っていた時は、“神経衰弱”という名前をつけていましたけども、今度の法律が変わった時に、初めて『統合失調症です』と言われました。

(病名を言われて)思ったことですか?ちゃんと説明してもらえば良かったなあと思っていました。」

障害者自立支援法:障害者に費用の原則1割負担を求め、障害者の福祉サービスを一元化し、「保護」から「自立」に向けた支援をしようという法律。2005年(平成17年)10月31日に成立し、翌2006年(平成18年)4月1日から順次施行されている。

Q.現在の主治医について

「よく息子のことで相談してきます。おとといも診察で行ったんですけども、息子のことで問題があったので相談したら、『前よりは少しは成長しているかもよ』と言ってくれました。で、先生曰く、『息子が60(歳)になるまで我慢せえ』と、そうすると大人になるからって。(言われて)『あ、そうか』と思いました。

他の先生に診てもらったりする時がたまにあったんですけども、そこまでは深く追求してしゃべったことがないから、やっぱりそれだけ(主治医を)信用しているんじゃないかなあと思っています。」

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