がんと向き合う

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4治療の手順

「まず前日に下剤を飲んでいただいて、腸の中の便をとり除いておきます。そして当日、検査室でさらに大量(約2リットル)の下剤を飲んでいただき、肛門のほうに便を洗い流すような形で腸の中をきれいにしたところで、検査が始まります。

まず大腸内視鏡を肛門から挿入して、直腸、S状結腸、下行結腸、横行結腸、上行結腸、盲腸までいきます。そして(挿入した内視鏡を奥から引いてくる形で)病気があるかどうか、ひだの間にポリープが隠れていないかどうか、がんはないかどうか、粘膜に異常はないかどうか、赤くなっているところがないかをよく見ていきながら、病気のある場所を突き止めていきます。

病気のある場所に到達したら、大きさがどの程度か、形がどういうものか、潰瘍を作るような大きなしこりなのか、きのこ状のものなのか、表面がでこぼこしていないか、血が出やすいかどうか、ということをよく見ます。場合によっては、インジゴカルミンという青い色素をかけて、(表面の)凹凸をうまく出して、さらに拡大内視鏡で粘膜がどういう状態かを詳しく見ることによって、がんなのかどうか、がんであればその程度はどうかを観察します。そしてがんの深達度を予測して、実際に内視鏡治療に適しているかどうかを判断します。

内視鏡治療に適していると判断した場合は、内視鏡の先端から専用の鉗子あるいはスネアを使って、正常な粘膜を含めた形でがんを切りとってきます。」

■Q & A
Q.内視鏡治療はどのくらい時間がかかるでしょうか?

「がんの大きさによって、全然違います。手技の種類によっても違い、ポリペクトミーは5分ぐらいで終わりますが、EMR(内視鏡的粘膜切除術)は10〜15分、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)は場合によっては3〜4時間という場合もあります。そのぐらい違いがあります。」

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