統合失調症と向き合う

体験者の声 医療者・支援者の声 家族の声 私たちの活動紹介 イベント おしらせ
田村千秋さん
田村千秋さん
(たむら ちあき)
1970年生まれの47歳(収録時)。結婚後、米国人の夫とともにアメリカに渡るが離婚。離婚手続き中に発症し、日本に帰国後、精神科を受診する。デイケアののち就労継続支援B型事業所に通所し、現在は、ピアスタッフとして退院促進などの活動を行っている。
movieImage
<< 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  >>
7就労について
Q.以前、就労の経験はおありですか

「結婚する前はアルバイトをしていて、洋服屋さんとかお総菜屋さんとかをやっていて、アメリカでは英語とか日本語を教えていました。

病気になってからは、何回か塾でアルバイトしようとしたのですけれども、健常の方の上司や同僚の嫌みとかきつい言葉とかいじわるとかに耐えられなくて……。1か月続いたアルバイトはないですね。それで作業所は3か月目ですので、やはり配慮があると違うのだなと思います。」

Q.精神障害をお持ちの方が就労できるために必要なことは?

「私の場合は、英語がちょっとできるので、支援者さんに嫌われるのですね。それで、公の就労援助を受けられなかったのです。『自分で探してください』とか言われて。なので、英語が多少できても、心の病だということを理解してくれたらなぁと(思います)。私みたいな人がいるかもしれなくて、世の中には。英語とか、ほか中国語とかできるかもしれないけれども、その前に心の病なので、救ってほしいなぁと思います。

福祉の世界だと、あまりできないほうがいいみたいで、英語とかって。嫌がられてしまいますね。」

Q.今後の展望は?

「来年(2019年)の4月から精神保健福祉士の資格を取るために大学に編入しようと思っています。その後はどう転ぶか分からないというか……。誰かに相談したら、そのコースに行くことによって、可能性が広がっていくからと、誰かが言ってくれて。なので、どういうふうに将来なるのか分からないのですけれども、勉強はしたいです。普通の通信教育の大学です。

英語を日本語にするのが下手くそで、翻訳調になってしまうので、今悩んでいるところなのですけれども。帰国子女の方のピアサポートはさせてもらって、英語を使うので、やりがいは感じています。将来は、そういう個別支援がしたいです。」

<< 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  >>