統合失調症と向き合う

体験者の声 医療者・支援者の声 家族の声 私たちの活動紹介 イベント おしらせ
近藤健亮さん
近藤健亮さん
(こんどう たけあき)
1980年生まれの37歳(収録時)。25歳でIT企業に勤めていた時に発症し、精神科病院を受診し、統合失調症と診断。入院経験はなし。発症後は、障害を伏せて派遣の仕事に従事するが、うまくいかず、現在は、就労継続支援B型事業所(点字名刺の刻印作業を行っている)で週5日、事務作業に従事している。女性アイドルグループの楽曲を聴くことが好き。
movieImage
<< 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  >>
8今後の希望
Q.今後の展望や希望などは?

「まずは今の作業所、職場ですね、そこで安定させた基盤を作るのももちろんなのですけど、それを固定化させる。その上で今の作業所のうりである点字の入ったものですかね、それを自分の中でも可能な範囲で多くの皆様に知っていただきたいという思いがありますね。それで作業所にも貢献したいな。いろいろ作業所に面倒見てもらってばかりいるので。

次は、やはり寛解を目指すと。それには今の主治医に(お世話になりながら)、維持していかなければいけないかなと思っていますね。最後はプライベートな楽しみとして自分へのご褒美を与えるチャンスを増やして、もっと仕事や治療を頑張って乃木坂46さんのライブとか舞台とかそういうものに準じるイベントに行きたい、増やしたいという思いがやはりありますね。」

Q.あなたにとっての寛解とは?

「取りあえず日常生活(を普通に)送れるということなのですね。例えば実家を出て一人暮らしをするという感じですかね。実家は近くでもいいから一人暮らしをするという。(でも)結局実家で、家族にも一部は面倒を見てもらいながらという部分が大きいですね。だから自分の中ではとにかく衣食住の部分を自力でやるということが寛解じゃないかなと思っています。

症状は、まあ1つの個性と今は考えていますね。それも(K)クリニックに転院したり、今の作業所に行くようになって、それでいろいろな人との縁ができて、それで自分がやっているこの作業所の仕事も自分の個性を尊重した上で、個性とか持ち味を生かした上でまかせられるているなという部分が正直いってあるので。だから、医者からも言われているのです。症状があってもほんとに、それなりに(自分に合った)スタイルをやっていけばいいのかなと。

だから自分も運転免許を返納したのですね、今年の3月に。それも最初はちょっと返納に、苦労して取った運転免許ですから、返納ということに抵抗があったのですけど、今はそれに代わる写真つきの身分証明書もあるし、ずっと薬を飲まなかればいけないから返納しなさいと言われて。これも、自分の中でも『分かりました』とすんなり受け入れることができましたね。」

<< 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  >>