統合失調症と向き合う

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中島大昌さん
中島大昌さん
(なかじまだいすけ)
38歳(1982年生まれ:取材時)。幼少期から明るく元気に育ち、小学校からサッカーと水泳にうちこむ。中でもサッカーは小学校から高校、社会人まで続け、中学時代は県大会で3位になった。18歳の時に母親が他界する。
自動車の運転免許を取得すると同時に自動車に興味を持ち、自動車メーカーに就職する。自動車整備工場で働きながら、専門学校に通い国家資格2級ガソリン、ディーゼル免許をダブル取得。損害保険募集人資格なども取得する。
26歳のときに発症、その後、週に4~5回デイケア(外来リハビリ)に通い、土曜日はヘルパーさんの支援を受けている。入退院を11回、再発を3回。
2018年6月、デイケアで出逢った女性と結婚。2020年1月から就労移行支援に通っている。
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92025年9月の状況

2024年度から入院者訪問支援事業が始まりました。
入院者訪問支援事業とは精神科病院の入院者のうち、特に医療機関外の者との面会交流が途絶えやすくなることが想定される者からの希望に基づき、精神科病院を訪問し、入院者の体験や気持ちを丁寧に聴くとともに、入院中の生活に関する一般的な相談や必要な情報提供等を行うことで、入院者本人の孤独感や自尊心低下を解消することを目的とした事業です。

僕自身は今年(2025年)の6月頃から関わっています。
具体的に僕の場合はピアサポーターを登録している法人のケースワーカーとピアサポーターがペアになり、病院を訪問して長期入院の患者さんの話に寄り添い傾聴します。
1回の訪問時間は30分から1時間程で、患者さんの負担の費用もかかりませんし、守秘義務もあるので患者さんは安心して話ができます。
2024年度は、当初、市町村長同意の医療保護入院者でご家族がいない患者さんに限定されていたためニーズが少なかったのですが、その後対象要件や訪問回数の制限が緩和され、今年度に入り依頼の件数が増えてきています。
僕もすでに何人かのリピーターさんのケースに関わっていますが、実際にグループホームや地域で暮らすことには結び付いてはいませんが、皆さんとても喜んでいただいています。
入院者訪問支援事業をこなせば、たしかに報酬はいただけるのですが、それよりも地域移行にうつして患者さんと一緒に買い物に行ったり、外食をしたりすることができたら嬉しいです。
本当に一番嬉しいのは、相談にのっていた患者さんが退院して、グループホームや地域で暮らせる日がくることだと思います。

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