統合失調症と向き合う

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森 実紗さん
森 実紗さん
(もり みさ)
1962年(昭和37年)生まれ、51歳(収録時)。29歳で症状が出て、その後、心療内科を受診するが、約1年後に症状の悪化により精神科病院を受診する。入院の体験は3回。現在は、ホームヘルパー2級の資格を有し、週に1度ピアヘルパーとして精神障害者のホームヘルプを行っている。また、ときどき、講演会などで自身の体験について話している。母親、姉、姪と4人暮らし。
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5体験者とのつながり
Q.病気体験者とのつながりは?

「いちばん最初に始まったのは、作業所に行くことでした。私、2回入院して、そのあとちょっと仕事もしたのですけど、3回目の入院が終わった段階で、もうこれから行くところがないよねと思ったので、精神障害者の作業所に行かせてもらおうと思って。で、作業所に行くことによって、そこで同じ仲間ができてきて。で、そこの作業所の関連する地域活動支援センター『咲笑(さくら)』というのがあるのですが、咲笑にも通うようになって、そこでも友達ができて、そこからいろいろ教えてもらったり、サービスの内容とか(を)。年に1回咲笑祭りをやっているのですけど、そういったお祭りに行って、みんなの、他の人の経験談とかを聞かせてもらって…。

それは、とても救われるというか…。みなさんほんとうに赤裸々に自分の自殺未遂の体験とかを話してくださるので、『あ、こんなにこの人も辛い思いをしていたんだ』というのが分かって、『自分だけじゃなかったんだ』というのが、ちょっと救いになりましたね。

健常者の人は健常者の人で友達もいますし、人間関係を作っていって、いろいろと生活のアドバイスとか、『今流行りの何々がね』という話もすごく楽しいのですが、そうではなくて、反対に最も辛かった時の病気の体験の話とか、そういうことを共有できるのは、やっぱり同じ当事者仲間なので、そのつながりというのはすごく大事だと思います。」

地域活動支援センター:地域で生活していく上で生じる問題、相談などに対応する機関。他の機関とも連携しており、社会資源(福祉サービス)の紹介や住宅、職業、生活支援サービスなどの情報が得られる。障害者自立支援法に基づき2006年10月から制度化された。
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