統合失調症と向き合う

体験者の声 医療者・支援者の声 家族の声 私たちの活動紹介 イベント おしらせ
鎌田 至さん
鎌田 至さん
(かまた いたる)
1971年(昭和46年)生まれの40歳(収録時)。大学生の時から他人の自分への評価がとても気になっていた。大学卒業後、就職する。以前から持つ症状に胸の苦しさなどが加わり、内科を受診するが異常なしの診断。20代後半、たまたま目にした冊子を読み、自分の症状と照らし合わせて精神科を受診する。その後、退職する。数回の入院を体験。何度か就職、退職を繰り返し、現在は、作業所の仕事として週5回勤務。会社の一般事務や老人デイサービスでのベッドメイキング、居室清掃に従事している。
movieImage
<< 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  >>
4入院治療について:30代前半
Q.会社を辞めたあとはどうしましたか

「長くなるんですけど、入院をしないと治らないんじゃないかと私が思って、入院できるところをインターネットで探したら、今通っている病院しかないということでお世話になろうと。それが7〜8年ぐらい前です。

(治療は)やっぱり薬ですね。大量に薬を出されて、もう何にも考えることなく、3か月入院したんですけど、最初の1週間〜10日ぐらい、記憶がないんです。薬だけでずうっと寝ていたんですね。で、起きた時に、『あれ、ここはどこだっけ』みたいな感じになりまして。自分で入院したのだったという(ことを)、思い出して…。

3か月間閉鎖病棟にいました。で、同じ患者とちょっとけんかをしてしまいまして…。『あの人がいるから、私はもうできません』みたいなことを言ったら、『じゃ、君は退院してもらうよ』と言われて、無理やり退院させられたんですね。

(病状は)治っていないんですね。取りあえず外に出されて。まだ統合失調症(の診断)ではなかったんです、その頃は“躁うつ”で、何かできるかもしれないと自分で思って、東京のほうに仕事をしに行ったんです。」

<< 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  >>