統合失調症と向き合う

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しなちゃん
石津 彰之さん
(いしづ・あきゆき)
1981年(昭和56年)生まれ、27歳。22歳で入院、治療。現在はクラブハウス「ForUsフォーラス」 のメンバーで、地域の講演会、家族相談会などで話す機会が多くなり、クラブハウスのWRAP(ラップ)のファシリテーターとしても活動中。通院は月に1回。
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3治療について
●作業療法に参加

「それで病院を1年に2回入退院を繰り返したんですが、作業療法というプログラムに参加していたんですけど、その合同レク(レクリエーション)で、スポーツ系のトリンバレーの練習に参加してて、週に1回、スポーツしてたんです。でも、それを最近やめたんですが、その(スポーツを)やっていた期間に、春1回秋1回大会があって参加したりとかして、それで人間関係ができたんですけど。で、その人間関係の中でも最初は躓いていて、いつも躁状態になったりとか、落ち着きがなかったりとか、リラックスが全然できなかったりとか、緊張ばっかりしていたりとか、相手のことが信じてなかったりとかっていろんなことがあって、結局また調子をそこで崩しちゃって。でも、作業療法と外来は主治医から絶対通いなさいと言われたので、とりあえず実家に住んでいる以上はそれだけは守ろうというふうにして、外来に通いつつ作業療法のプログラムに参加していました。」

●服薬している薬

「今は、セロクエルとデパケンRなんですけど、前は、ルーランとタスモリンでした。で、タスモリンっていうのは、こう副作用を防ぐっていうか、で、デパケンRも副作用止め(気分を調整する)の効果がある薬ですね。統合失調症とか精神科の、鬱とかに、その薬が該当するらしいですね。」

セロクエル(フマル酸クエチアピン):非定型抗精神病薬
デパケンR(バルプロ酸ナトリウム):気分安定薬、抗てんかん薬
ルーラン(塩酸ペロスピロン水和物):非定型抗精神病薬
タスモリン(ビペリデン):副作用を抑える薬(抗パーキンソン病薬)

●薬の副作用

「私の場合はやっぱり喉が渇きやすいっていうのが正直にあって、あとなんかこう足が振るえるときもあるんで、よそよそ(そわそわ)して落ち着きがない。あとリズムが悪い、生活の。いつも基準通りにきているのに急にテンポ、リズムを崩して、副作用が起きる。そんな感じかな。なんか、横になっているときに足の振るえが激しいときは、薬を飲めば一時的に収まるもので、薬はやっぱり効いてるのかなーと。」

●服薬状況

「そうですね、一応薬は比較的持って服薬はしているんですが。家に着くのが(午後)11時前とか、夜、結構遅くなっちゃうときがあるんですね、やっぱり不規則な生活になっちゃうと症状が出ちゃうとか、あと薬をその場で飲まなきゃいけないのかなとか考えたりするんですけど、自分の場合その場で薬を飲むと眠気が襲ってきて、それでもうその場では薬は飲めないなーというのがあって、やっぱり家に帰ってから薬を服薬するのが一番ベストなやり方かなと思っています。」

●薬について勉強しなければ

「薬を調整するときに主治医と相談するとやっぱりなかなか変えてくれないんですよね、薬を、スッとは。で、変えるっていうのは、結構先生のほうが勇気がいるらしいのかな、たぶん。なぜかって言ったら、相手を直さなきゃといけないっていう責任もあると思うし、で、こっちも薬飲んでるわけだから、お互いの意思の疎通とかやっぱり意思が合わないと、まあ、なんというか信頼を失うわけじゃないですか。なので、薬を変えたいなと思うときがあったけど、でも、じゃ、何の薬をお前は知ってるかって言うと、それほど薬のこと詳しいわけじゃない人間だから、そういう意味においては、まあ、薬の勉強ももうちょっとしなきゃいけないのかなとは思います。」

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