がんと向き合う

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末沢 洋さん
末沢 洋さん
(すえさわ・ひろし)
1949年、東京下町生まれ。2001年10月、大腸がんと診断され内視鏡手術を受ける。2004年1月、大腸がんが再発し外科手術を受ける。その後、抗がん剤治療を続け、痛みは医療用麻薬などでコントロールしている。
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1これまでの経過

「僕は、大腸の肛門の近くのほうのがんだと2001年10月に言われて(内視鏡で手術をして)、半年に1回フォローしていました。そうしたら2004年1月に『なにか腫瘍ができている』と内科の先生が言うわけです。その先生曰く、2001年に内視鏡で手術したときに『ほとんど取れました』『99%再発はないでしょう』ということで気楽にフォローして、2004年1月もフォローの気持ちで行った。ところが『大変だ、肛門の近くの組織がふくれている』ということで、もうベルトコンベアに乗っかっちゃったかたちで検査、検査です。

2004年1月に内視鏡で切除をするときに自分自身も見ていて、そのときはないわけですが、1ヵ月経ったときにはこっち側に腫瘍があるのです。あれよあれよと言っている間に本人もなかなか納得できないかたちのまま、がんが再発したのだろうと。多くの先生に聞いたのだけど結局、『再発しか考えられないね』ということを言うわけです。だけどその内科の先生は、『ほとんど再発はない』と言っていたから、フォローのときも腫瘍マーカーとか細かいことを僕はあまり気にしなかったわけです。気にしなくてもよいと思っていたから。急に『あっと驚く為五郎』みたいな状態に追い込まれちゃったということですね。

いまだに納得はできないけど結局、再発だと思うのです。内科の先生がその腫瘍を見落としたかというと、その先生も家に電話してくれるぐらい熱心な先生だったから、たぶん腫瘍マーカー自体も先生は調べていたと思うのです、僕自身は知らなかったけど。先生も病気はなかったとたぶん思っていたと思うのですよね。だから誰もが何だろう何だろうという状態で、全く皆がキツネにつままれたような感覚のまま、こんな状態になっているというのが実態で、こういうこともあるのだな・・・と思いました。」